群馬県みなかみ町は群馬県最北端に位置し、8つのスキー場を擁するスノーエリアです。新潟県境の山を越えて降る雪は、水分量の非常に少ない上質なパウダースノーとなって地域の冬の恵みとなります。
この地域の雪山に魅了されて移住される方が多い一方、地域住民で冬のレジャーを楽しまない方も多くいます。また人口減少・レジャーや趣味の多様化に伴い、スキースノーボード人口の減少傾向にあります。(今シーズンは大雪・オリンピック効果でスキー場に賑わいが戻っていましたね)
一般社団法人FLAPでは、みなかみ町の重要な冬の産業であるスキー場の持続化のヒントを探るため、2021年8月になぜスキー&スノーボードしないか?、ウインタースポーツを普段されない方に向けて、どストレートな調査を行いました。
すっかりおそくなりましたが、調査レポートを公開いたします。
基本属性
行かなくなった・行かない理由はありますか?
時間・お金・寒さのハードルなどユーザーサイド側の課題の回答が多数を占める一方、練習方法・マナーがわからない、初心者だけで不安など、情報発信や啓発活動、サービスの向上を行うことでケアできる内容もありました。特に一緒に行く友人・知人がいないの回答も多くの回答があるため、初心者やスキー場に連れて行ってくれる先輩ユーザーの役割は非常に重要です。
また地域住民の声では、小学校まではスキー教室でスキー場に行くが、中学になったタイミングで競技志向の方以外はスキーをしなくなる、との声もありました。
地域住民が子どもの時から遊べる場所、また大人が趣味としても楽しめる身近な場所として、スキー場の空気感の醸成を行うことはウインター市場の活性化に繋がるかもしれません。
その他アンケートでは、
・特に嫌になったきっかけ・経験はありますか?
・どうすればあなた自身が、行きたい・もっと行こうと思いますか?
などの項目に回答いただきました。
いずれも怪我のリスク、準備の手間、コスト、上達についてのほか、一緒に楽しむ人の重要性も出ています。
繋がりが重要視される昨今、ウインターシーンもコト・体験の共有と共感を創出することが、今の時代に求められているのかもしれませんね。
<参考>
アンケートの調査概要
・ スキー・スノーボードしないのはナゼ!?理由を教えて!アンケート調査
・ 調査対象 みなかみ町民を中心に全国の現在スキースノーボードをしていない方
・調査方法 ネットリサーチ
・調査期間 2021年8月25日から2021年9月2日
・調査地域 全国
・有効回答数 226サンプル
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