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【FLAP】事前説明会 参加者レポート


地方移住のヒントを探りに、みなかみ町のチャレンジプログラム説明会へ

地域移住、二拠点生活、起業、副業、リモートワーク・・・。テクノロジーの発展とともに、働き方や生き方に多様性が生まれている時代。自分のスキルを活かせる場所でやりたいことをやる、田舎の自然豊かな環境で暮らしをする。年齢や家族構成、職場環境などの変化によって、誰しもが、仕事や暮らしのバランスの最適解を模索していると思います。

とある調査では、都市圏に住む若者の4人に1人が地方移住に関心があると答えたそうです。

地方移住も生き方の一つの選択肢に過ぎませんが、地方に可能性を感じ、そこでの暮らしが自分にとっての最適解に近づける、と感じている人が増えているのだと思います。

ただ、多様性が生まれている時代とはいえ、その土地を知り、その土地で活動をすることは、それなりの時間と労力が必要で、まだまだ誰にでも開けた選択とは言えません。

その、理想と現実のギャップにもやもやしている方も多いのではないでしょうか。私もその1人です。

そんな中、東京から新幹線で1時間強の位置にある群馬県みなかみ町の取り組みとして、「FLAP~みなかみローカルベンチャーチャレンジプログラム」(以下、「FLAP」)を知りました。

今回は、プログラムの説明会が開催されるとのことで、私自身、理想と現実のギャップを埋めるヒントを探りに、参加してきましたので、その内容をお伝えします。



アウトドア好きの私がみなかみ町のチャレンジプログラムに興味を持った理由

みなかみ町は、群馬県最北端に位置する人口約19,000人の利根川源流の町です。

18の温泉エリアと8つのスキー場、利根川源流の豊かな水量と地形を生かしたアクティビティ、自然と人々の暮らしが共存した町。アウトドアアクティビティの発信地であったり、農家民泊の先進地であったりと、チャレンジャーを歓迎する風土も根付いています。

そんな町での活動に興味をもった私は、都内に住む、IT系ベンチャー企業に勤める20代会社員。

出身も東京寄りの埼玉で、地方には縁もゆかりもありません。

他の会社員と違うところを挙げるとするならば、アウトドアが人より好きということ。

日本百名山を全て登るほど山が好きで、一時期は毎週末の寝床は山の中か車どちらか、ということもありました。冬はスキーも楽しむため、1年を通して山間エリアにはよく行く機会があり、みなかみ町も馴染みのある場所の1つです。

「いつかは山の近くに住み、天気が良ければ山に登り、雪が降ればスキーをする」。

そんな暮らしに憧れるのは必然でした。

一方で、東京には全国から刺激のある人・モノ・仕事が集まり、今後のキャリアを考える上で東京に住むことはアドバンテージであると考えます。

どれだけテクノロジーが進化しても、体は1つ。

仕事と理想の暮らしのバランスを模索する中で知ったみなかみ町のローカルベンチャーチャレンジプログラムは、生き方の一つの道筋に思えました。


「FLAP~みなかみローカルベンチャーチャレンジプログラム」とは?

“「FLAP~みなかみローカルベンチャーチャレンジプログラム」とは、自分が本当にしたい生き方の探求、起業・副業の興味、地方移住への関心に向けて、参加者個々がみなかみ町で自分ができる範囲のチャレンジ=「冒険」をサポートするプログラムです。”


10/20(日)に「FLAP」の説明会が開催されました。

開催場所は、プログラムの活動の拠点となる「テレワークセンター MINAKAMI(みなかみ)」 https://tw-g.org/minakami/


ここは元幼稚園を改修し、企業やフリーランスなどコワーキングスペースとして提供している施設です。

ご案内いただいたのは、本プログラムのファシリテーターを務める鈴木雄一さん。

鈴木さんは、大阪・東京で広告企画の仕事を経て、山のある暮らしを求め長野県へ。

その後、みなかみ町で地域おこし協力隊になり、観光DMOの分野を担当。任期を迎え、2019年4月よりみなかみ町に根を張って個人事業主として独立。現在は、地域の事業者と連携して、プロモーション分野×観光での活動を行っています。

最初に、本プログラムの概要や背景を説明いただきました。


「みなかみ町の資源を活かした地域プレーヤーの育成・輩出され続ける仕組みを構築することで、経済の活性化・雇用の創出を促し、人口減少に歯止めをかけてみなかみ町の将来の担い手を確保することが本プログラムの目的です。」

もう少し噛み砕くと、

「みなかみ町の資源の活用と、地元のサポートを提供することで、地域で活動したい方のやりたいことを叶えながら、地域にも好循環を与える」。

都市部の個人と地域の両方がwin-winな関係となることを目指しているということです。

本プログラムは、まずやりたいことを見つける「ファーストステップコース」と、既に実現したい事業がある方向けの「グレートチャレンジコース」の2コースに分かれます。

私のように、まだみなかみ町で何をしたいかなど具体案がない方は、「ファーストステップコース」から始めることになります。

地域との関わり方は、二拠点複業、移住起業/複業、継業、任意団体による地域活動など、参加者の志向にあわせて検討することができます。

将来的な理想のスタイルに合わせて、まずはみなかみ町を知り、小さな一歩からでもいいので、何かアクションを起こすことを、みなかみ町が伴走してサポートしてくれます。

その他、自分の今までの人生を棚卸しし、具体的なアクションプランを練り上げる手法や、スケジュールやフィールドワークの内容を説明いただきました。

説明会の後には、実際にみなかみ町を車で巡りながら、名所や地域の施設などを見学し、本日の説明会は終了しました。

「FLAP~みなかみローカルベンチャーチャレンジプログラム」への参加を決意

私は、みなかみ町に多少馴染みがあったので参加の動機になりましたが、みなかみ町を知らなかったけれども林業や農業に興味があってこられた方や、東京との近さを魅力に感じて二拠点生活を目指したいと考える人など、様々な想いの方が参加していて大変興味深かったです。

私の周りには地方移住や二拠点生活、起業などに関心のある人がいなく、今までこれらのテーマについて人と意見を交わす機会がありませんでした。

関心の大小は違えど、参加者の関心が近い方向を向いており、実際に移住している方の話も聞け、今まで、ネットや本で情報収集するだけのアクションとは全く異なる貴重な時間を過ごせました。

実際に足を運び、人と会話をする、そんな些細なことでも新しい発見や思考が深まる手ごたえを感じられたので、プログラムに参加することで何か人生にプラスの影響が起こるんじゃないか、そんな直感を感じ、参加を決めました。

私自身のこれからのアクションを楽しむと同時に、他の方がどんな取り組みをされるか、また、一緒にチャレンジできるかも楽しみに「FLAP」に参加したいと思います。


【今回訪れた場所】 ●テレワークセンターMINAKAMI https://tw-g.org/minakami/





この記事を書いた人 中村 祐 さん 1991年生まれ。埼玉県川口市出身、東京都渋谷区在住。IT系ベンチャー会社員。 アウトドアが好きで、登山で百名山を完登、バックカントリースキーやフライフィッシングなど山遊び全般を趣味としている。よく訪れていた群馬県みなかみ町で、2019年11月からローカルベンチャーチャレンジプログラムに参加。現在は、都市部の仕事と山のある暮らしをテーマに生き方・キャリアプランを模索中。



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