ご参加されたみなさま、長丁場でしたがお疲れ様でした😌
水害・土砂災害リスクに備える 地域防災・避難所開設研修は、
B&G財団の補助事業として、みなかみ町主催の事業です。
1,2回目は公益社団法人中越防災安全推進機構地域防災力センター 河内毅先生と、
3回目は風水害24公認ファシリテーターの森峯子先生が講師を務めていただきました。
全3回の研修で痛感したのは、同じ地域の人との接点が必要だということでした。
講習中、中越地震時の旧川口町の避難所内の写真を一例として紹介されました。
布団が無造作に敷かれ、足の踏み場がないほどぎちぎちで密な環境で、
「こんな空間に何日もいたのか、大変だったな」と内心思いました。
しかし実際この避難所にいた方々から、
「みんなと一緒だから乗り越えられた」
「知り合いが多いから安心」との声が多くあったそうです。
お互い知っている仲だったので、そこまで苦に感じなかったとのこと。
みなさんはもしこの避難所のような状況に遭った際、
どのように感じますか?
この例だけでなく講習では何度も、同じ地域に住む人と繋がりがあると、
防災時のリスクや精神的負担が少なくなるのだと気づかされました。
ご自身の身を守るためにも、同じ地域の被害を減らすためにも、
地域の人との関係を改めて考えていただきたいです🤝
ここからは各研修の感想なので、少し長くなります。
1回目「防災・避難の基礎知識講習・ワークショップ」12月1日(木)
参加者は地区ごとに班分けされ、
今まで起きた災害の事例をもとに話し合う場を設けられました。
ハザードマップを使い、自分が住んでいる地区の災害のリスクや
避難所までの実際の経路などについて意見交換をしました。
安全だと思っていた場所が警戒区域内だったり、
むしろ避難所より自分の家の方が災害によっては安全な場所だったり
とリアルな発見がありました。
住む場所によって起こりうる災害の危険性が全く異なるので、
地区ごとの連携が大切であるというご意見が多く見受けられました。
2回目「防災の拠点避難所を理解する避難所開設・運営講習/訓練」12月10日(土)
避難所についての講習と、大地震発生時の避難所を想定した訓練を実施しました。
今回の訓練はほとんど前知識がない状態で始まりました。
避難所の経路や簡易ベッドの組み立て、
非常食(役場とみなかみ町社協から非常食のご提供がありました。)の
調理等を手分けして行いました。
私も一緒に参加させていただきましたが、なかなかスムーズにできず、
みなさんと試行錯誤しながら避難所を設営しました。
訓練中、個人的に一番印象深かったのは、
「役場の人に聞いてばかりでなくて、自分たちで考えてやろう」
という声かけがあったことです。
改めて他人事・行政任せにせず、
一人の住民として地域で協力し合おうと思いました。
3回目「風水害避難シミュレーションゲーム体験会・風水害24」12月15日(木)
「風水害24」とは、大規模風水害の接近から直撃・通過を疑似体験できるゲームです。
ゲーム内で、水辺に近いエリア、
住宅地などスタート時点で人それぞれ状況が異なり、
みなさん刻々と迫る制限時間に圧されながら試行錯誤されていました。
そもそも不利な状況からの始まりで頭を抱えている方や、
すぐに避難所に逃げ込んでも、
ゲームイベントで「ウイルスに感染」してしまう方もいて、
楽しみながら、災害時のいろんなリスクについて考えさせられました。
自分のライフをすべて削ってしまいゲームオーバーになる方も多くいました。
無事に生き延びた方から、「他の住民を助けることができたのではないか」
という意見がありました。
ゲーム内ではありますが、自分の地域にどんな人がいるかわかれば、
助けにいったかもしれません。
自分の身の安全が1番ですが、地域の人と繋がりがあれば
災害時にも協力し、被害を最小限にできるかもしれません。
今後も町内で防災知識・意識を向上できるような場を設けたいと考えております🚨
みなかみ町での犠牲者を0にできるように、町の繋がりを強化していきましょう!
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